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Mobile:NEWS 2002年9月12日 04:57 PM 更新

誰にでもやさしい携帯電話を〜らくらくホンはなぜ生まれたか

携帯電話を使いたい、でも難しくて使えない──PDAなみの機能を備えた昨今の携帯電話は、初めて使うユーザーにとって敷居が高くなる一方だ。ドコモは1999年に初代らくらくホンを開発、誰でも使える携帯電話の開発に乗り出した
プロサイドプロサイドプロサイド

 「持ち歩ける電話」を初めて使ったときのことを思い出すと、気恥ずかしいものがある。外で歩きながら電話するのが妙に恥ずかしくて電話ボックスの中で携帯電話を使ったり、電話番号の登録ができなくて、結局紙に書いたものを帰宅後にマニュアルと首っ引きで登録したりしたものだ。

 2002年になって初めて携帯電話を使おうと思ったら、問題はさらに深刻だったに違いない。もちろん操作体系はスマートにもなったし、液晶画面も大きく見やすくなった。しかし、その機能の多さは、5年間携帯端末を使ってきた筆者にも難解で、必要な機能にどこからたどれるか忘れてしまうこともしばしば。筆者と同世代(30代)の友人にも、「いろいろ操作が面倒だから通話しか使わない」という人が少なくない。


歴代らくらくホン。左から「P601es」「F671i」「F671iS」

 初心者が携帯電話を使うとき、どこで不安を感じ、どこが分かりにくいのか。どうしたら固定電話と同じ感覚で携帯電話を使ってもらえるか。携帯電話を使い慣れた人が、忘れがちな「固定電話の感覚」を思い出すところから「らくらくホン」の開発は始まった――NTTドコモ営業本部の有川順進氏(移動機企画担当課長)はそう話す。

受話器を上げて話す感じを携帯で

 NTTドコモが最初に「らくらくホン」という愛称の携帯電話「P601es」をリリースしたのは1999年、10月27日。ちょうどiモードの契約が100万を超え、携帯電話によるコミュニケーションが本格化してきた時期だ。携帯電話のユーザー層が「20代から50代のビジネスマン」という従来の中心層からより幅広い層に拡大、「もっと簡単に使いたい」という要望が寄せられるようになったという。「携帯電話は特別なもの」という使い勝手のバリアを取り除き、「普通の電話と同じレベルで使える」ことを知ってもらうために「らくらくホン」は生まれたのだ。

 まず目指したのは「ワンタッチで使える携帯電話」だったと有川氏。「初めて携帯電話を使う人は、発信の仕方から分からないことがある」(同)。固定電話は受話器を上げてダイヤルすると電話がかかり、フックに戻せば切れる。だが、携帯電話は発信ボタンを押してダイヤルし、通話が終わったら終話ボタンを押さなければならない。その操作手順を簡略化するべく採用されたのが、「らくらくホンII」にも引き継がれている3つのワンタッチボタンだ。「ボタンの長押しでそのまま電話をかけることができ、普通に押せばアドレス帳が立ち上がる」(同)。

 操作に迷わないよう、ボタンの文字を見やすくしたのも、初代らくらくホンからの仕様。「視力が落ちると数字の9や6が丸に見えてしまうことがあるため、“はね”や“はらい”の方向を工夫している」(有川氏)。限られたボタンエリア内でもっとも見やすい形、大きさ、太さの文字が使われているという。

 ほかの携帯電話はリリースと同時に売れ行きを伸ばし、ピークを過ぎると下降するという販売曲線を描くが、らくらくホンは「細く長く、じっくり」売れていったそうだ。

電話からメール、iモードへ

 後継機となる富士通製の「らくらくホンII」が発売されたのは2001年9月1日。初心者ユーザーのニーズが通話からメールへとシフトしてきたため、今度は通話の簡単さに「メールを使いやすい携帯電話」というコンセプトが加えられた。

 メールの送受信が機能として加わると、メニューが複雑になることは避けられない。このためらくらくホンIIでは、「メニューをばっさり切った」。その上で、使用頻度の高そうなメニューを深い階層を使わず、見せる構成にしたのだ。機能をメニューで表示する際には「極力、普通の言葉で」表現するようにしたが、画面サイズの制約上、それでは説明しきれない部分もある。「それを解決したのが音声読み上げ機能だった」(有川氏)。

 らくらくホンIIの読み上げは、メニューと着信メールの読み上げに対応。「初心者だけでなく、視覚に障害を持つユーザーにも受け入れられた」(同氏)。

 そして「初心者に使いやすい」iモード対応を果たしたのが「らくらくホンIIS」だ。コストや液晶技術の問題から昨年には実現できなかった20ドット文字でのiモード表示に加え、音声認識でメニューを呼び出せるようになった。単純なメニュー構成にしているとはいえ、「なかには階層が一段下がっただけでもいやになってしまうユーザーもいる」ため、搭載された機能だという。

 らくらくホンIISは、「飽きのこない基本機能を忠実に」といったコンセプトを具現化したベーシックな携帯電話だと有川氏。「今初心者が必要としている機能を、今の技術、このコストで実現したベストの端末」だと自信を見せる。

 初心者が今一番使いたいであろうカメラ機能も、今後搭載されるのだろうか。有川氏の答は「ノーコメント」。しかし、これまでの進化の過程を見てみると、考えられない話ではないのかもしれない。



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[後藤祥子, ZDNet/JAPAN]



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